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2013/09/15

2013「丹後100kmウルトラマラソン」

なんとか、昨年の宿題を果たすことができた。

昨年9月、「丹後100kmウルトラマラソン」に初挑戦。
残暑厳しい中、碇高原の上りで気持ちが折れ、時間があったにもかかわらず、85km手前のエイドでリタイヤを申告。
人生初のDNF(途中棄権)だった。

時間が経つにつれ、「なんであと15km、無理してでも進まなかったんだ!俺の馬鹿野郎!」という、悔しくて情けない気持ちが大きくなっていった。

「来年は必ず残してきた15kmを走りきって、ゴールするゾ!」と、強く誓った。

そして迎えた2013年9月15日。
2回目の「丹後ウルトラ100km」に再チャレンジ!

おりしも、台風18号が本州に近づいていた。
昨年は厳しい暑さになったが、今年は台風か・・・。
まあ、どんな状況であろうが、制限時間いっぱいまで前に進もう!

*   *   *   *   *

15日3:30、宿から会場まで歩いて移動。

心配していた天気だが、風もなく、たまに小雨が降る程度。
”嵐の前の静けさ”といった感じ。

歩いてる途中、3:30にスタートした「100km登録の部」のランナーとすれ違う。
「いってらっしゃーい」「頑張って!」と声援を送る。
よし!自分も頑張るぞ!!

会場の”アミティ丹後”は、台風前の蒸し暑さにプラスして、約2000人のランナーの熱気でムンムンだった。

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会場の体育館に荷物を預け、神奈川のラン友Yさん、そして、広島のSさんとお互いの健闘を誓いあった。

4:30、ついにこの時が来た。
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100kmの旅がスタート!!
なんだか胸がジ~ンときて、目がウルウルしてしまった。(はや過ぎってば!)

ポツリ、ポツリと雨が降ってきた。いよいよ来たな。

浅茂川港を過ぎ、海岸沿いの道幅が狭い上り坂となる。
ゆっくりゆっくり上っていく。

まだ周りは真っ暗だが、右手側を臨むと日本海が広がっていた。
そして、かなり高い崖の脇を走っていることに気づく。

最初の峠「七竜峠」は、難なく上りきった。
十数年前に「丹後半島単独徒歩の旅」をした時、この峠で夜になってしまい、野営したことを懐かしく思い出す。

少しずつ、明るくなってきた。夜明けだ。

七竜峠を下ると、夕日ヶ浦温泉。
朝早くから、地元の方が玄関前で応援してくれる。
おはようございます!応援、ありがとうございます!

雨は降っても小雨程度で、降ったり止んだりを繰り返している。
湿度が高く、けっこう汗を掻く。
この時点では、”シャワー替わり”の恵の雨だった。

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久美浜湾を一周し、再び夕日ヶ浦温泉に戻り、二度目の「七竜峠」越え。
自分の中で、”復路の「七竜峠」は、歩かずに走りきる”と決めていたので、実行に移す。

”キツイ上り坂は無理して走らず、歩いて越える方が得策”なことは知ってはいたが、まだコース前半戦。
後半戦では、七竜峠の約3倍の標高差がある”碇高原越え”が待っている。
こんなところで歩いてしまっては、ゴールはかなり遠くに感じてしまうだろう。

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二度目の七竜峠を越え、42.195km地点を通過。
通過タイム、4時間38分。
決して速いペースではないが、今のところいい感じで走れてる。

雨足が強くなってきた。時折、強い風も。
台風の接近を予感させる。

宿のある浅茂川地区に戻ってきた。
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浅茂川漁港のエイドでは、温かいうどんと、マッサージのサービスがあり、ボランティアの中学生がランナーのために足を丁寧にマッサージしてくれる。
これが痛気持ち良くて。
ありがとう!中学生諸君!!

リフレッシュしたところで、再びコースへ。
前半は海沿いを走ったが、ここからは内陸部に向かう。

スタートして5時間が過ぎた。
まだ半分(50km)も走っていないが、足が重くなってきた。
歩いてるランナーも、チラホラ出てきた。

時折、「辛いから歩いちゃえ!」という悪魔の囁きが聴こえてきたが、無視することに。

それでもやっぱり辛いから、小さな目標を立てた。
50km地点までは、ガマンして走ろう。その代わり、碇(いかり)高原の上りは歩き倒そう!

そしてようやく半分の50km地点通過。
通過タイムは、5時間37分。
6時間以内に通過できれば・・・と思っていたからOKだ。

しばらく天気は安定し、曇り空。
蒸し暑く、エイドで吸水は欠かせない。
約3kmごとにあるエイドは、”小さな目標地点”でもあり、非常にありがたい存在。
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弥栄庁舎のエイドでは、ミニばら寿司をいただいた。

この先は、いよいよ最大の難関「碇高原」が待っている。
道路案内表示板に碇高原の文字を見つけた。
しばらくして上り坂が始まった。

ここまでなんとか走ってきたが、ついに歩きだした。
周りのランナーも、ほとんど歩いている。

歩いている分には楽かな?と思っていたが、それは大間違いだった。
急に睡魔が襲ってきた。
ちょっと油断すると、歩きながら寝てしまっている自分がいた。
酔っ払いのようにフラフラしながら坂を上る。

内蔵の方もダメージが出始めたようだ。
持ってきた胃薬を10kmごとに飲んで、なんとかごまかす。
お腹の中にガズが溜まり、お腹が張って気持ち悪い。
トイレに行く回数も増えてきた。(全部で10回以上寄ったかな?)

標高が高くなるにつれ、天候も悪くなり、雨で体温が奪われて、寒気さえしてきた。
ヤバイ・・・。

こんなに辛い歩きになるとは、思ってもいなかった。
昨年は、この坂を上ってる時点で、心がポッキリと折れてしまった。

今年は、まだ諦めないゾ!
昨年の二の舞は絶対に嫌だ!

何度もカーブの上りを越え、やっとのことで碇高原へ。
待っていてくれたのは、広島のラン友Sさんの奥さんとお子さん。
思わぬ応援団に、一瞬疲れも吹き飛ぶ。
雨の中、応援、ありがとう!!

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碇高原のエイド(73km地点)の天候は大荒れだった。
濃霧と強風と強い雨。
それでも、ボランティアの皆さんは笑顔を絶やさず、ランナーを迎えてくれた。
本当にありがたい。感謝!!

5分ほどエイドにいたが、寒くてたまらない。
「猛暑なのに低体温症」というニュースを思い出す。
ゲリラ豪雨などで濡れたままにしていると、低体温症になることがあるという。
それってもしかして・・・今でしょ?!

トイレに寄ろうとしたが、ペーパーがない!
なんてこった(´д`)。

こうなったら長居は禁物。
先を急ごう!

さあ、ここからはジェットコースター並みの下り坂。
エイドでもらった氷砂糖を口いっぱいに入れて、出発だ。
気合入れて走るゾ~!

下りは、かなり飛ばすことができた。
やっぱり”ごぼう抜き”は、気持ちいいね!

80km付近で、長い下り坂も終わり。
あと20km、されど20km。
本当の意味で、ここからが正念場。

足の裏が、めちゃくちゃ痛い!!(´д`)
ちょっとした上りでも、すぐ歩いてしまう。
体も水以外は受け付けなくなっていた。

とにかく前に進もう。もうそれだけ。
極限状態になると、思考もシンプルになるらしい。

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ついに、84.8kmの「筆石エイド」まで来た。
昨年、リタイヤを申告した場所がここ。
今年はまだ諦めない。
昨年の宿題をやり終えに来たんだから。

強い雨と風の中、黙々と一列になって走るランナーたち。
時折、家の玄関先で傘を差しながら応援してくれる地元の皆さん。
こんな悪天候にもかかわらず、応援ありがとうございます!
なんて優しい皆さんなんだ!(感動)

エイド、そして、コース上で交通整理をしているボランティアさん、私たちランナーのために、長時間ありがとうございます!

本当にたくさんの方に支えられて、こうして走ることができてるんだなぁと、しみじみ思う。

網野町内に帰ってきた。
あと2kmの看板を過ぎた。

もう歩かない。
走ってゴールしよう!
頑張れ、自分!

残り500mのところで、神奈川のラン友Yさんに追いつかれた。
そして、あっという間に抜かれてしまった。

ついに「アミティ丹後」に戻ってきた。
万歳しながら、ゴール!!
ゴールに向かって一礼。

完走メダルを首に掛けてもらった。
長い旅がようやく終わった。
完走できて、本当にうれしい。
ありがとう!ありがとう!

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この悪天候の中、長時間に渡ってランナーをサポートしてくれた大会スタッフさん、そして、大勢のボランティアの皆さん、本当にありがとうございます。ランナー以上に頑張ってくれましたね。感謝してもしきれません。

そして、京丹後市の皆さん、宿の皆さん、バスツアーのスタッフさん、応援してくれたすべての皆さん、ありがとうございました!!

■本日のメニュー
「第13回 丹後100kmウルトラマラソン」100kmの部、完走。
記録:13時間21分27秒

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