2018「大町アルプスマラソン(フルの部)」
半年振りのフルマラソンに”挑戦”してきた。
なんとか完走はしたが、最後まで厳しいレースとなった。
「練習量はウソつかない」というのは、本当だ。
42.195kmをしっかりした足取りで走りきるには、それ相当の練習が必要だ。
この歳になると、走り込みだけでは、体力維持も難しくなってきた。
やはり、筋力強化(筋トレ)も平行してやらないとダメだとわかった。
* * * * *
日帰り参加が続いた「大町アルプスマラソン」だが、今年は土日休みとなったので、木崎湖温泉にある常宿に前泊しての参加となった。
今回、一緒に泊まったのは、名古屋のラン友H田さん。
自転車事故から復活したばかりのH田さんだったが、強靭な肉体と精神力で見事サブ4完走を果たした。
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雲一つない秋晴れの空!
北アルプスの峰々が肉眼でもはっきり見える!
いつものように、前半はスローペースで、今日の調子を確認しながら走る。
しばらくは、緩い下り坂が続く。
前方100mほどには、「サブ4」のペースランナーが付けているバルーンが見える。
今は「サブ4」を狙える力はないので、残念だが、付いてはいかない。
5km通過タイムは、28分29秒。
キロ6分を切っていた。
今のところ、調子は悪くない。
8km過ぎで1回目の折り返し。
この後は、21km地点まで、緩やかだが長い長い上り坂となる。
「大町アルプスマラソン」は、3本の指に入るほど、大好きな大会だ。
なんといっても、コースから見える景色が最高!
稲刈りが終わった田んぼが広がり、黒い実のなる蕎麦畑やリンゴの木。
1kmごとの標識や、「エイドまであと500m」といった細かい配慮。
地元の皆さんの温かいおもてなし。
まだまだあるが、書ききれない。
10km地点通過タイム、55分43秒。
15km地点通過タイム、1時間24分3秒。
ここまでは、極めて順調だった。
もしかしたら・・・という、淡い期待もないことはなかったが。
20kmのエイドが近づいた頃から、足の筋肉が張り出し、ペースが落ちてきた。
それに加え、お腹の中にガスが溜まってきて、お腹が痛くなってきた。
20kmエイドで、ガス抜きトイレ休憩5分。
20km通過タイム、1時間53分56秒。
20km過ぎたところで、なんと!トップランナーが折り返してきた!!
うわ~、自分はまだ半分も走っていないのに・・・なんて速いんだ!!!
中間地点通過タイム、2時間5分46秒。
中間地点を過ぎ、源汲橋を渡ると、ようやく長い上り坂が終わり、緩い下りと平坦なコースになる。
いつもなら、リラックスした気分でこの辺りは走れるのだが、今年は・・・。
今のペースを維持するのがやっと。
天気が良いので、少しずつ暑くなってきた。
エイドでもらった水を頭に掛けるようにした。
ただ、お腹だけは冷えている感じ。
足だけではなく、内臓も徐々にやられてきているようだ。
24km過ぎ、昨夜泊まった木崎湖温泉地区に入る。
ここでは、楽しみにしていることがある。
常宿の裏道がマラソンコースとなっていて、毎年、宿の女将さんが、応援してくれているのだ。
今年も、飴とミニトマトを持って、待っていてくれた。
「応援、ありがとうございます!」
元気をもらい、木崎湖西岸道路を走る。
スタート地点から一番遠い28km折り返し地点を折り返す。
ようやくここまでたどり着いた。
木崎湖を離れ、再び常宿の前にやってきた。
女将さんは、律儀にまだ応援してくれていた。
「応援、ありがとうございました!また来年、お世話になります!」と、お礼を言って、その場を離れた。
女将さんと別れ、ちょっと寂しい気持ちになった。
木崎湖温泉街を抜け30km地点通過。
ここからが、地獄の一丁目!
源汲橋まで続く4kmほどの微妙に傾斜のある上り坂。
とにかく足が重くて辛くて辛くて・・・。
何度も泣きが入るが、「次のエイドまでは、絶対歩かない!」と、自分に言い聞かせ、根性で走る。
ようやく源汲橋が見えてきた。
あの橋を渡れば、上り坂はもうない。
あとは、ゴール手前まで、ずっと下り坂だ。
源汲橋を渡り、ここからペースを上げたいところだが、そんな元気はとっくになくなっていた。
とにかく一歩ずつ、ゴールを目指す。
そしてようやく、大町市運動公園に戻ってきた!
グラウンドを一周し、ついにゴール!!
4時間35分58秒で完走。
芝生の上で仰向けに大の字になって倒れた。
ようやく苦しみから解放された安心感、そしてなんとか完走できた喜び。
この時間が一番好きかも。
■今日のメニュー
「第35回 大町アルプスマラソン」フルマラソンの部 完走。
記録:4時間35分58秒
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